東電の11年3月期決算、監査法人が適正意見
東京電力は25日、2011年3月期の連結決算について、監査法人が適正意見を表明したと発表した。この結果、6月28日に開く株主総会に向けた手続きが進展することになる。
東電の監査を担当したのは新日本監査法人。東電によると、監査報告書には追記情報が盛り込まれており、福島第1原子力発電所事故の損害賠償(補償)負担で財務体質が大幅に悪化し、「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在している」との指摘があるという。
東電は20日の決算発表で、日本の事業会社として最大の1兆2473億円の最終赤字を計上。原発事故の賠償負担は「見通しがつかない」として織り込んでいなかった。
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