7路線の23駅・線路22キロ流失 津波被害、JR東が中間報告
JR東日本は31日、東北地方太平洋側の7路線について、東日本大震災による津波被害の中間報告をまとめた。路線の約半分を調べ終わり、駅や線路など約720カ所の被害が判明。うち大船渡(岩手)、陸前港(宮城)など23駅と、線路18カ所(計約22キロメートル)は、津波で流されるなどして、ほぼ完全に無くなったことが分かった。
7路線の詳しい被害が分かるのは初めて。ただ福島第1原子力発電所の事故の影響などで、周辺の常磐線については調べ終わっておらず、最終的に判明する被害箇所はさらに増える可能性がある。
31日までに点検を終えたのは、7路線計約400キロメートル、111駅のうち、152キロメートル、95駅。津波で無くなったのは、山田線が大槌(岩手)など4駅、大船渡線が陸前高田(同)や小友(同)など6駅、気仙沼線が9駅、常磐線が3駅、石巻線が1駅。