ホルモン療法効かない前立腺がん、原因を解明 東大

2011/3/8付
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進行した前立腺がんでホルモン療法が効かなくなる原因を東京大学の加藤茂明教授らが明らかにした。発生にかかわるある種の遺伝子が過剰に働き、がん細胞の増殖を促すためだという。この遺伝子の働きを抑える物質が見つかれば、新たな治療法の開発につながる可能性がある。米科学アカデミー紀要(電子版)に8日、発表する。

初期の前立腺がんはホルモン療法がよく効くが、治療を続けるうちに約8割は細胞に変異が起きて効果がなくなる。研究チームは遺伝子操作したマウスを使い、仕組みを詳しく調べた。細胞に変異があるマウスはないマウスと比べ、約1.5倍の速さで前立腺がんが大きくなった。変異があるマウスでは発生にかかわる「Wnt-5a」と呼ぶ遺伝子が過剰に働き、多くのたんぱく質を作っていた。

ホルモン療法が効かない人の前立腺がんでも同じたんぱく質が過剰にあることがわかった。「Wnt-5a」が増えて前立腺がんの細胞を増殖させるとみられるという。

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