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屋形船の排せつ物 東京湾に投棄、都が規制強化

東京都は東京港内を遊覧する屋形船について、し尿の投棄を規制する水域を拡大した。従来はお台場海浜公園の区域内に限っていた対象水域を約70倍に拡大した。東京湾内の水質改善につなげるとともに、湾内遊覧の観光資源としての魅力を高める。陸上に新たに設けた回収装置の運用と合わせて、4月からの本格運用を目指す。

昨年末に都環境確保条例の施行規則を改正した。屋形船や小型レストラン船による投棄を禁止する水域は従来は約44ヘクタールだったが、今回の改正で約3千ヘクタールに広がった。新たな規制水域について、都は「中央防波堤内側埋め立て地より内側が規制対象になる」(環境局)と説明する。違反した場合の罰則はない。

都は規制水域の拡大に合わせて、適切なし尿回収を促すため、芝浦や晴海など屋形船の係留場所に近い4カ所に回収装置を設置した。設置費用は合わせて約8千万円。3月まで回収装置の利用料を無料のままで試験運用を実施し、4月以降に本格運用に切り替える方針。本格運用後の利用料は未定という。

東京港を周遊する屋形船は係留場所でし尿を回収できない場合、船舶の航路や陸上から離れた場所で投棄することもあったという。屋形船東京都協同組合の佐藤勉理事長は「回収装置の使い勝手を改善したり、事業者が回収装置の操作に慣れたりすることが必要だが、東京港の水質をきれいにするために協力したい」と話している。

今回の規制水域の拡大では大型内航船や食事を提供しない小型遊覧船は対象外となっている。ただ、東京港の水質改善を進めるため、都はこうした船舶にも投棄を自粛するよう呼び掛ける考えだ。

都は昨年12月に策定した16年までの中期計画「10年後の東京」の具体策を定めた11~13年度の実行プログラムで、東京湾の水質改善に向け、下水道施設の整備や河川の汚泥のしゅんせつなどの実施を掲げている。水質条件などの理由でお台場海浜公園は現在は遊泳禁止になっている。

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