ヤオコー、地域密着型SCを出店 家族・ペットも配慮

2010/10/7付
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埼玉県が地盤の食品スーパー、ヤオコーは新たに中規模の地域密着型ショッピングセンター(SC)を開発し、出店を始める。立地条件や客層などに合わせ顧客を招き入れる動線や設備を工夫。同社を核テナントに使い勝手の良さで周辺住民を呼び込む。改正都市計画法で大型SCの出店が制限され、今後は大型から中規模SCが主戦場になるとみて競争力を高める考えだ。

敷地面積1万6500平方メートル、延べ床面積6000平方メートル以上の中規模SCを対象に「ザ・マーケットプレイス」という新ブランドで出店する。2011年3月期は今月13日に開店する千葉県佐倉市のSCを第1弾に3カ所に設ける。

千葉県佐倉市の新SC「ザ・マーケットプレイス佐倉」は敷地面積約1万7500平方メートル、延べ床面積は約6000平方メートルの平屋建て。消費低迷でSC間のテナントの誘致合戦が激化する中、ドラッグストアの「マツモトキヨシ」、生活雑貨の「ザ・ダイソー」、衣料品専門店は「しまむら」などの有力テナントを中心に8店を入れた。

SCの南西側に公園があり、犬を連れて散歩する人が多い立地を意識して、犬のリードをつなげられるベンチを配備。小さな子どもを持つ家族層にも配慮し、子ども向けに地面が波打った形をした遊び場も設置する。北側にある郵便局は駐車場が少なく、SCの駐車場を利用できるよう動線を整備するなど顧客を呼び込む工夫を凝らした。

10月下旬に神奈川県に初出店する相模原下九沢店(相模原市)も新型SCとして出店する。商圏には子育て世帯が多いと分析。テナントに赤ちゃん用品を扱う店舗などを入れるほか、おむつ替えのスペースも設ける。

11月中旬に開店予定の八王子並木町店(東京都八王子市)は西側にある幼稚園との間に通路を設ける。幼稚園から通路を抜けるとカフェスペースがあり、送迎の待機場所としての利用やヤオコーなどでのついで買いを促す。幼児教室を運営するテナントも入れる。

改正都市計画法では延べ床面積1万平方メートル超の大規模店舗の郊外への立地を規制している。同社は中規模以上のSCを7店運営しているが、商業施設開発を担当する上池昌伸取締役は「これまで大型SCを開発してきた大手が今後は中規模の市場に参入してきて競争は激しくなる」とみる。地域に密着したSCづくりで対抗する考えだ。

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