2019年7月18日(木)

ブランド定着が課題に 集客へ各店結集カギ
伊勢丹吉祥寺店跡に複合商業施設

2010/7/27付
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旧伊勢丹吉祥寺店(東京都武蔵野市)の後継店は服飾や書籍、スポーツ用品、食品まで幅広い店舗が入る複合商業施設「コピス吉祥寺」として出発することになった。今後はビルを所有する財団法人武蔵野市開発公社や新施設を運営する三菱商事都市開発(東京・渋谷)、各店舗が一体となって「コピス吉祥寺」の名前を定着させる取り組みが求められそうだ。

コピス吉祥寺には吉祥寺駅周辺で最大の書店となるジュンク堂書店をはじめキデイランド、ICI石井スポーツなどが1千平方メートルを超える規模で入る。ユナイテッドアローズやファーストリテイリング系列店舗は、出店を増やしたり新ブランドを展開したりしている戦略拠点だ。

三菱商事都市開発は「新しい都市型ライフスタイルセンターを目指す」(福田利正・吉祥寺プロジェクト推進室室長代行)と意欲を燃やす。同社は多数の店舗を集めた同種の施設を兵庫県内などで成功させており今回は東京での初挑戦となる。

新店舗は当初、関係者が描いた青写真とは少し形が異なったようだ。

09年5月、三越伊勢丹ホールディングスが同店の閉鎖を発表した直後から、武蔵野市開発公社には入店の打診が相次いだ。最終的には40社を超え、中には大手家電量販店もあった。

しかし市内にはすでにヨドバシカメラの大型店があり「吉祥寺が秋葉原になってしまう」と地元商店街が危機感を強め、公社は出店を断った。高級百貨店のある街、吉祥寺のイメージを保つため、当初は百貨店を探したが「申し込んできた40社超の中には1社もなかった」(井上良一・武蔵野市開発公社理事長)。

「伊勢丹という誰もが知るブランドに匹敵する集客力を発揮できるのか」。武蔵野市のある商工団体幹部は首をかしげる。「伊勢丹」という1枚看板ではなく、各店舗の魅力の集合体として消費者をひき付けることが伊勢丹が抜けた穴を埋めることにつながる。

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