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多剤耐性緑膿菌、院内感染3割が「経験」 学会調査

抗生物質が効きにくく、様々な合併症を引き起こす多剤耐性緑膿菌(MDRP)に入院患者が感染する「院内感染」が全国の医療機関の約3割で発生していることが、日本化学療法学会の調べで分かった。同学会は消毒の徹底を求めるとともに「新しい抗生物質の早期承認が必要だ」と訴えている。

同学会員の医師が勤める全国723病院を対象に2009年末にアンケート調査した。その結果、全体の30.3%がMDRPの院内感染を経験していた。「菌が検出されたものの病気は起こしていない」と答えた医療機関も含めると全体の66.4%に達した。

院内感染のうち最も多かったのが尿路感染症で、肺炎、全身に感染が広がる敗血症が続いた。

MDRPは現在国内で承認されているほとんどの抗生物質が効かない。既存の抗生物質を繰り返し使ううちに、入院患者の体内などにいる菌が抵抗力を付けて死ななくなり、結果として院内で感染が広がった。

調査を実施した昭和大学の二木芳人教授(臨床感染症学)は「病院内での耐性菌の発生は、ある程度は避けられない。院内感染対策や耐性菌にも効果がある新薬の承認などが必要になる」と話している。米欧で承認済みの新薬は存在するが、日本では承認待ちの状態となっている。

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