2018年10月19日(金)

列島の地殻底部の岩石付着を実証 プレート地震解明に一歩

2010/7/9付
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防災科学技術研究所と東京大学地震研究所のグループは、深さ10キロメートル以上のプレート(岩板)境界で、日本列島の地殻の底に巨大な岩石層が付着することを実証した。房総半島沖で沈み込む海洋プレートの上面がはがれ、日本列島がある大陸プレートの底に付く様子を初めてとらえた。プレート境界で起きる地震のメカニズム解明に役立つという。

プレート底面への岩石層の付着は「底付け作用」と呼ばれる。人工地震で地下構造を調べる手法や地震観測データの解析によって、実際に起きていることを確認した。成果は米科学誌サイエンス(電子版)に9日掲載される。

研究によると、関東地方の下にフィリピン海プレートが沈み込む際、表面の火山岩などから成る厚さ3キロメートル強の層がはがれる。はがれた岩石は付加体とも呼ばれ、関東地方が乗る大陸プレートの底に押しつけられてくっつく。岩石が次々と付加されて日本列島の地殻が少しずつ成長していく場所に相当するという。

深さ10キロメートル以上の深部の底付け作用は従来、地表の地質調査などから間接的に示されていただけだった。現在進行中の現象としてとらえたのは今回が初めてという。

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