電気自動車、首都圏でじわり浸透 カーシェアやレンタル…

2010/5/22 1:11
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環境への負荷が小さく、燃料代も少ないといわれる電気自動車(EV)。まだ充電拠点が少なく、使い勝手が悪いと思いがちだ。しかし、首都圏では行政の助成もあり、徐々にではあるが整備されつつある。環境問題への関心の高まりを背景に、企業も着目。EVの利用がさまざまな分野に広がってきた。

「クラッチの切り替えがないから信号での発進がスムーズ。静かだからラジオの音がよく聞こえる」。川崎市中原区に住む27歳の男性会社員は2週間に1度、週末の買い物にEVを使う。この会社員が住むマンションではカーシェアリングを実施しており、これにEVを使っている。

マンション関連サービスのアスク(横浜市)が中原区内にある賃貸マンション32棟の住人向けに4月から始めた。専用駐車場にある1台を、利用登録した住人が専用サイトで予約して使う。「横浜市内の大型家具店に行くのに高速道路を使ったが問題なかった。買い物でガソリン車のレンタカーを借りるつもりはない」と話す。

観光地にも設置

運転途中にバッテリーがなくなったら――。EVを乗る際に、不安に思うのが充電拠点の少なさだ。ただ、首都圏では少しずつだが整備が進んでいる。経済産業省によると、15~30分で8割充電できる「急速充電器」が全国で約150台あるが、うち約3分の2は首都圏といわれる。

このほか、5~14時間で充電できる「EV用コンセント」が都内に64カ所、神奈川県内には約110カ所ある。充電拠点はガソリンスタンド、自動車販売店、コイン駐車場などにあり、神奈川県によると、都心部だけでなく「箱根や三浦半島など県内の主要観光地もほぼ整備されている」(県交通環境課)。

普及をねらい、EVの貸し出しも相次ぐ。神奈川県は所有する2台をレンタル。当初は土日祝日限定だったが稼働率が9割程度と高いため、4月からは週4日にした。埼玉県北本市も7月末をメドに貸し出す予定だ。

一般の人への浸透が進むなか、EVは各方面で利用されてきた。

バッテリー工夫

千葉県佐倉市でユーカリが丘団地を開発してきた山万(東京・中央)。「排ガスを出さず、騒音も少なく、住宅街の走行に適している」と、住人向けのレンタル用と団地内のパトロール用に5台を導入した。

六本木ヒルズ森タワー(東京・港)1階にあるタクシー乗り場では、4月下旬からEVタクシーが走り出した。日本交通(同・品川)と米ベンチャーの日本法人、ベタープレイス・ジャパン(同・千代田)の共同実証実験で3台が運行中だ。

タクシーはバッテリーに工夫を凝らした。交換式バッテリーを用意。いちいち充電しなくてもこれを取り換えれば、対応できる。

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