2018年5月23日(水)

日差しがまぶしい季節 サングラスどう選ぶ?

2010/5/22付
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 夏が近づくにつれ紫外線(UV)が強くなってきた。紫外線が白内障などの目の病気を引き起こすこと、紫外線対策にサングラスが有効なことも広く知られるようになってきた。ただ、サングラスはファッション性が重視されがち。目に優しいサングラスはどのように選べばよいのか。紫外線による目の病気を確認しつつ、サングラスの選び方について専門家に聞いた。

 気象庁などによると、紫外線が最も強くなるのは春から初秋にかけて。4~9月の紫外線は、1年間に降りそそぐ紫外線の、およそ7~8割になるという。1日のうちでは午前10時~午後2時の間が最も紫外線が強くなる時間帯だ。

 「紫外線の害は長い間、蓄積され、目に様々な症状を起こす」と、金沢医科大学の佐々木洋教授(眼科学)は指摘する。慢性のもので主な病気は、白内障、翼状片(よくじょうへん)、瞼裂班(けんれつはん)がある。

 目のレンズに相当する水晶体がにごって、ものがかすんだり、ぼやけたりする白内障はUVの影響が指摘されている。翼状片は白い膜が黒目に伸びてくる病気、瞼裂班は白目に斑点ができるもの。佐々木教授は「いずれの病気も、長期間紫外線を浴びることによって、発症率が高まる」と説明する。

ひび割れに注意

レンズに亀裂が入ったサングラス

レンズに亀裂が入ったサングラス

 世界保健機関(WHO)によれば、UVカット機能のあるサングラスで目に入る紫外線を9割減らせるという。紫外線から目を守るサングラスとはどのようなものか。

 日本には「黒メガネ」「色メガネ」などの呼び方があるように、サングラスはメガネの一ジャンルとしてとらえられがちだ。

 だが「視力を矯正して見るためのメガネ、目に入り込む紫外線を減らすためのサングラスはそれぞれの機能をきちんと分けて考えるべきだ」と強調するのは、アイ・シー・ジャパン(東京都千代田区)のチッティ・ジャン・ピエロ社長。同社は、世界の100以上のブランドにサングラス用レンズを供給した実績があるインテルカスト・ヨーロッパ(本社・イタリア)の日本総代理店だ。

 チッティ社長によると、サングラスを選ぶ際にはまず、商品タグなどに「UV400」といったUVカット機能が明記されていることを確認。合成樹脂が使われているものが多いレンズの素材では「アクリル製はすすめない」という。アクリルは亀裂が入りやすく、フレームとの接合部からひび割れを起こしやすいという。「残念ながら、安価なサングラスの中には粗悪なものもある。レンズがゆがんでいると目の疲れや頭痛を招くものさえある」(チッティ社長)

購入時に微調整

 UVカット機能がきちんんとしていれば、レンズの色は好みのものを選べばよい。ただ、あまり濃い色は“逆効果”になることもあるという。「視界が暗くなることで、瞳孔が大きく開き、結果として目の中に紫外線が入りやすくなる」(佐々木教授)からだ。

 フレームは普通のメガネよりも大きなものが紫外線対策に有効だ。レンズの周辺のすき間から目に入ってくる紫外線を少しでも減らすため、目全体を覆うようなものが望ましい。「きちんとした販売店ではフレームが顔にフィットするように、微調整をしてくれる」(チッティ社長)といい、自分の顔にあったものを購入したい。

 着用するときには、まゆとフレームの間にすき間ができないように、きちんとかけること。サングラスの上部すき間から遠くを見るような使い方ではUVカットの機能は低下する。ずり落ちてくるようならば、鼻あて部分などをあらためて調節してもらおう。

 UVカットをさらに効果的にするには、日傘や帽子との併用も心がけた方がよい。さらに、佐々木教授は「UVカット機能のあるコンタクトレンズの併用も効果がある」と説明する。瞳を直接覆うコンタクトレンズならば、散乱光や反射光による紫外線に対してもUVカット機能は有効だ。

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