ローマの反格差デモ、一部暴徒化 負傷70人に
【ローマ=共同】ローマで15日に行われた反格差社会デモに紛れ込んだ過激派グループと警官隊との衝突は同日夜までに収束した。地元メディアによると、衝突の負傷者は警官や過激派メンバー、取材中のカメラマンら約70人に上った。
同グループは「ブラック・ブロック」と呼ばれる無政府主義系の集団で、大規模デモのたびに過激な行動で騒ぎを起こすことで知られる。
今回も駐車中の車に放火したのを皮切りに、商店の窓を割ったり、投石するなどして警官隊と衝突。けが人の中にはブラック・ブロックの暴走を止めようとした一般のデモ参加者もいた。
イタリアのベルルスコーニ首相は「無法者のグループによる暴力行為は非難、処罰されなければならない」との声明を出した。
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