谷垣自民総裁「審判に感謝、衆院解散を」
「こういう審判をいただいたことに感謝したい」。谷垣禎一自民党総裁は与党の過半数割れが決定的になった12日未明、党本部で記者会見。紺のスーツにスカイブルーのネクタイ姿。演壇を握る両手に力を込め、勝利宣言に胸を張った。

谷垣総裁は今回の選挙の意義を「与党に過半数を許さないということを達成できた」と強調したうえで「菅総理は一刻も早く衆院を解散し国民の信を問うべきだ」と指摘した。
会見に先立ち、谷垣総裁は自民党の優勢が濃厚になった11日午後10時前、党本部4階の開票速報所で笑顔をみせた。「順調に票が伸び、喜んでいる」。職員らの拍手に迎えられると遊説で日焼けした顔をほころばせ、大島理森幹事長と握手。候補者名のボードに自らの手で当選確実を示すバラを飾り、選挙戦で繰り返してきた人さし指を突き上げる"1番"のポーズで勝利をアピールした。
この日の自民党本部は投票終了直後の午後8時過ぎから勝利ムードに沸いた。自民勝利の速報が一斉に報道されると、党本部の各部屋から「おお、すごい」「やったあ」という歓声。大きな拍手とどよめきは廊下まで響いた。