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ギラード氏、豪首相に就任 初の女性

労働党、党首交代で政権維持めざす

【シドニー=柳迫勇人】オーストラリアの与党労働党は24日午前、緊急の議員総会を開き、副党首のジュリア・ギラード副首相(48)を新党首に選出した。総会では党首選が予定されていたが、劣勢が予想されたケビン・ラッド首相(52)が投票前に辞意を表明した。ギラード氏は同日、連邦総督から豪州初の女性首相に任命された。豪州では年内にも総選挙が実施される。支持率が低迷していた労働党は党首交代で政権維持をめざす。

ラッド氏の支持率急落で労働党内で首相交代論が浮上。弁護士出身で労組とのパイプが太いギラード氏が担ぎ出され、党首選を要求した。ラッド氏は23日夜には党首選に臨む構えだったが、有力労組や閣僚のギラード氏支持が伝わっていた。

任命式前に記者会見したギラード氏は資源業界が反発している大型新税について「業界と交渉する」と述べ、妥協案を探る姿勢を示した。ラッド氏は辞任会見で「景気後退を免れたことを誇りに思う」などと実績を訴え、任期途中の辞任に無念さをにじませた。

新たに副党首となったスワン財務相が副首相を兼任する。今週末のカナダでの20カ国・地域(G20)首脳会議にはスワン氏が出席する。

労働党は2007年11月の総選挙で保守連合を破り11年半ぶりに政権を奪回、党首のラッド氏が首相となった。首相任期1期目の期中での退陣は同国では異例。温暖化ガス排出量取引制度の導入先送りするなど、公約未達成が相次いだことで支持率が急落。資源産業への大型課税案で産業界からも批判を受けていた。ラッド政権は南極海での日本の調査捕鯨についても強硬姿勢を示し、5月末には中止を求めて国際司法裁判所(ICJ)に提訴していた。首相交代が一連の政策見直しにつながる可能性もある。

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