2019年2月19日(火)

福島第1原発3号機も緊急事態 被曝の恐れ22人

2011/3/14付
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東日本巨大地震で被災した福島第1原子力発電所3号機について、経済産業省原子力安全・保安院は13日、冷却機能が失われたと発表した。同1号機と同じように冷却水が送れなくなって水素が発生し、原発の建屋が爆発する危険があり、燃料棒が変形した可能性があるという。

原発周辺の放射線レベルは一時上昇が見られた。枝野幸男官房長官は同日午後の記者会見で、午後1時52分に事故以来、最高の1557.5マイクロシーベルトを観測したが、同2時42分には184.1マイクロシーベルトに低下したと発表。その後の午後7時33分に44マイクロシーベルトだったという。一般人が年間に受ける限度とされる1000マイクロシーベルトを一時、大きく超えた。

福島県は13日午前、同県二本松市の福島県男女共生センターに避難している133人を検査したところ、双葉厚生病院の職員ら19人が被曝(ひばく)したと明らかにした。同日までに被曝したのは12日発表の3人と合わせ22人。第1原発周辺の双葉厚生病院や老人ホームにいた計190人も被曝の可能性があるとしている。

東京電力は同3号機に関して13日午前5時、原子力災害対策特別措置法に基づいて国に緊急事態を通報した。今回の地震での緊急事態の通報は6基目。

保安院によると、同3号機の格納容器の減圧へ午前9時前に弁を開けて水蒸気を大気中に放出し始めた。燃料棒が冷却水から3メートル上に出て炉心溶融の危険性が高まったため、真水とホウ酸を注入。その後、海水に切り替えた。東電によると午後6時45分時点で燃料棒が2.2メートル露出している。枝野長官は13日夜の記者会見で「海水注入で水位が上昇したが、その後、圧力容器内の水位計が上昇を示していない」と述べた。

12日に炉心溶融が起きて海水を注入した同1号機について、同保安院は順調としている。同2号機も、冷却機能が失われ容器内の圧力が高まったため、弁を開けて圧力を下げる作業を始めた。

一方、福島第2原発では、1、2、4号機の3基は地震後に緊急炉心冷却装置(ECCS)が作動して冷却機能を保たれ、「安全を今すぐ損なう状況にはない」(同保安院)という。ただ、容器内の圧力を保つ別の冷却水にかかわる電源が失われている。

地震が起きた11日時点で稼働中だったのは、福島第1、2原発のうち、第1原発1、2、3号機と第2原発1、2、3、4号機の7基。第1原発の4、5、6号機は定期点検期間で燃料棒を抜くなどして停止中だった。

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