2019年4月20日(土)

「我々の旅は終わらない」 オバマ大統領就任演説全文

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2013/1/22付
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バイデン副大統領、連邦最高裁長官、連邦議会議員の各位、高名なゲストの方々、そして市民の皆さん。

大統領の就任式に集うたびに、我々は合衆国憲法が持つ不朽の強さの証人となる。我々は米国の民主主義の約束を支持する。この国の結束を可能にしているのは、肌の色でも信仰でも名前の起源でもないということを思い起こす。

■一つの米国へ団結を

我々は、2世紀以上前に作られた独立宣言に明記された理念への忠誠によって、米国民という特別な存在になった。「我々は以下の真理を自明なものとみなす。すべての人間は生まれながらにして平等であり、生命、自由、そして幸福の追求という侵すべからざる権利を与えられている」

今日、我々はこれらの言葉の意味と現実をつなぐため、終わりのない旅を続けている。これらの真理は自明なものかもしれないが、決して自然に実現するものではないと歴史が教えているからだ。また、自由は神からの贈り物だが、地上にいる人間が守るべきものだと歴史が教えているからだ。

(独立宣言が採択された)1776年の愛国者たちは、王の圧政を少数の特権層や暴徒の支配に取って代わらせるために戦ったのではない。彼らは我々に共和国、つまり「人民の人民による人民のための政府」を与え、後世に建国の精神を守る務めを託した。そして200年以上にわたり、我々はそれを守ってきた。

自由と平等の理念の上に立つ連邦が、奴隷制と自由が入り交じる状況では成り立たないと、我々はムチや剣で流された血によって学んだ。我々は自らを刷新して、共に前進することを誓った。

我々は、迅速に移動したり商取引したりする近代経済には鉄道や高速道路が不可欠だと判断し、労働者の訓練には学校や大学が必要だと決めた。競争と公正な活動を保証する規則がある場合にのみ、自由な市場は繁栄しうると発見した。偉大な国は弱者を気遣い、最悪の危険や不幸から市民を守らなければならないと、我々は決意した。

我々は一貫して中央の権力への疑いを決して放棄せず、政府だけで社会の病巣を全て治癒できるといった虚構に屈しなかった。独創力と進取の気性をたたえること、勤勉さや個人の責任へのこだわりは、我々の変わらない国民性だ。

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