2019年9月16日(月)

井の中の日本人 米世界株ファンドに学ぶ無国籍投資
はじめての投資信託 実践編(27)

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2013/3/3 7:00
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カネダマモルくんは仕事が終わった後、黙々と2級ファイナンシャルプランナー(FP)技能検定の勉強をしています。カネダくん、感心ですね……。この調子だと5月の試験も合格間違いなしでしょう。

なかなかお金をためられない<strong>カネダマモル</strong>くん。カネダくんと一緒に投資信託を学びましょう。

なかなかお金をためられない<strong>カネダマモル</strong>くん。カネダくんと一緒に投資信託を学びましょう。

「カンさん、あまりプレッシャーをかけないでください……」

筆者はセミナー事業を始めて間もない、2003年当時のことを思い出していました。当時「なっとくセミナー 海外投資の旅に出る」というセミナーを開催したのですが、あるお客様から問い合わせをいただいたのです。その方からのメールには「パスポートを持っていませんが、御社のセミナーに参加できますか?」と書かれていました。

「えっ、カンさん、それって冗談ですよね?」

いいえ、カネダくん、冗談ではありません(海外に投資する心理的なハードルは、私たちが考える以上に高いのです……)。今日、様々な投資手法で実にたくさんの人が投資を実践していますが、いまだに投資と聞くと「日本の中だけで、何か具体的な銘柄を選ぶ行為である」と思い込んでいる人が多いのです(つまり投資の大前提が、日本国内の資産を買うことになっている……)。

カネダくん、ちょっと振り返ってみてください。日ごろ私たちがテレビを見る、新聞を読む、ラジオを聴くなどして得ている情報の多くは「国内の情報」です。例えば、南米のチリに住む人が得る情報の大半はチリ国内のものでしょう……。私たちはいまだに井の中の蛙(かわず)なのです。仮にカネダくんがオーストラリアに暮らしているとしましょう。

「今は夏ですね!」

(まあ、そうですが……)豪州の株式情報は、豪州の株を中心に回っています。あるいはドイツに暮らせば、株式情報の多くはドイツ株になってしまいます。これはあらゆる国でいえることですが、私たちは自分が住んでいる国の株式を中心に投資をとらえる傾向にあるのです。これを資産運用の世界では「ホームバイアス現象」と呼びます。

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