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豊島逸夫の金のつぶやき

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それでも米国債は買われる

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2011/7/28 8:43
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ここまで米国連邦債務の上限引き上げ問題がこじれ、格下げ必至の米国債だが、足元では引き続き買われている。10年債の利回りは3%を割り込み2.95%。歴史的に見れば低水準である。アンクルサム(米国おじさん)に10年間3%以下の金利でカネを貸してもいいと考える投資家が多いわけだ。

経済が不安になると米国債が「flight to quality(質への逃避)」で買われると説明されてきた。しかし実態は「flight to liquidity(流動性への逃避)」なのだ。特に機関投資家は本能的に流動性という水量の豊富な池(=市場)を好む。買う前に、売る時に買い手がいるか否かという「出口戦略」をまず心配する。リーマン・ショック時に売るに売れず生殺しにあい、高い授業料を払って得た教訓でもある。

ゆえに米国債という池の抜群の水量に安心感を覚えるわけだ。世界を見渡しても、匹敵する規模を持つ池は見当たらない。たとえトリプルA格付けを失っても、機関投資家の米国債選好度が大きく変化するとは考えられない。

同様の理由で米ドルが国際通貨制度で中心的な役割を果たす構造も変わらない。基軸通貨が何らかの通貨バスケットになったところで米ドルが主たるシェアを占めるであろう。

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