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豊島逸夫の金のつぶやき

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フェイスブックは「ニューヨークの鯨」

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2012/5/24 8:20
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「フェイスブック初日大引け、息詰まる38ドル攻防、見切り売りマネー、金に週末パーキング」と題して先週土曜(5月16日)朝9時16分に本欄を更新したが、結果的にその時点で見切ったマネーは正解だった。そしてそのマネーは「ゴールド」に長居することなく、「米国債」「独債」「円」の看板が並ぶ駐車場へ移っていった。しかし、パーキングには変わりなし。そこに車庫を建てて引っ越すつもりはないようだ。果たして、逃避マネーの回遊はいつ終わるのだろうか。

さて、そのフェイスブックだが、昨日(23日)NY市場引け後に流れたNYSE(ニューヨーク証券取引所)のリリースが市場の話題になっている。「フェイスブック上場移管に関して、同社と一切話し合いの事実はない」という内容。システム障害への対応が遅れ混乱を招いたナスダックを見切り、NYSEに「引っ越す」のではないか、との憶測が流布されたことへの対応と見られる。

先週土曜の本欄にも書いたが、上場初日に「売買注文確認が取れない」などの個人顧客からの苦情が相次いだ。今、問題視されていることは、初日の寄り付き時点で、障害が認識されたのに、なぜ売買取引が停止されず強行されたかという点。

そこで、「NYSEなら、マーケット・メーカーへ厳格な条件を課しているので、これほどの混乱は生じなかったのではないか」(マーケット・メーカーは顧客の売買注文に対して、常に売値買値を提示することで、取引の潤滑な実行を促進する役割を持つ。このマーケット・メーカー社の資格審査やオファー・ビッドの出し方などの条件は証券取引所により異なる)。そして、ナスダックより規模・インフラが大きいNYSEなら、フェイスブックが取引所内の「鯨」状態にならなかったのでは? との「結果論」も市場に飛び交うのだ。

そもそも本欄でJPモルガン損失問題発覚第一報を5月11日朝7時36分に伝えたときに書いた「行内のヘッジファンド」の主役を務めていたロンドンのディーラーがCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)という流動性が限定的な市場内で暴れまわったので「湖に迷い込み暴れもがく鯨」をイメージして、「ロンドンの鯨」と呼ばれるようになった経緯がある。

そこで、ナスダックで暴れるフェイスブックを見つつ筆者は鯨を想起してしまうのだ。

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