2019年5月22日(水)

『「貧困女子」時代をかしこく生きる6つのレッスン』花輪陽子氏
 マネー著者行間を語る

2013/1/22付
保存
共有
印刷
その他

本書は「貧困女子」の定義に該当する人やその予備軍の人、それ以外の幅広い人にも社会問題として「貧困女子」の実態を知っていただきたいと思い執筆しました。

私がなぜ「貧困女子」をテーマに執筆しようかと思ったかというと、女性誌などで家計相談を受けていると手取り月収が13万円前後の人が本当に増えており、貧困問題を身近な問題として肌で感じるようになったからです。

『「貧困女子」時代をかしこく生きる6つのレッスン』(角川書店)

『「貧困女子」時代をかしこく生きる6つのレッスン』(角川書店)

「貧困女子」というキーワードは一昨年前からメディアで取り上げられるようになりました。貧困の定義とは、手取り年収を低い人から並べ、真ん中の人の半分以下の人を指します。例えば、2009年の場合、手取り年収の「真ん中」が224万円なので、その半分の112万円に満たないと「貧困」ということになります。国立社会保障人口問題研究所の調べによると、勤労世帯(20歳から64歳)女性の貧困率は07年の14%から10年14.6%に上昇しています。1人暮らしの女性(勤労世帯)に関しては、3人に1人が貧困という衝撃的な事実もあるのです。

そういった女性達が自活できるためのお金の知識を本書では盛り込んでいます。「手取り月収15万円の家計簿」「ルームシェア」「100円レシピ」などの生活防衛とともに、「社会保障制度」や「生活扶助」などのセーフティーネットについて解説をしています。

例えば、生活が困難で国民年金保険料が支払えない場合、未納にするのではなく、「免除」申請をするという方法があります。未納にしていて事故にあってしまい障害を負ってしまうと、障害基礎年金(障害等級1級の場合は年約98万円)が受けられない場合もあります。また、フリーランスや非正規雇用で社会保障が手薄な傾向にある人達のほうが貯金や民間の保険に加入する必要があり、低予算でも加入できる必要最低限の保険なども紹介しています。

実は私がファイナンシャル・プランナーになろうと思った時、貧しい人や若い人の手助けがしたいと思っていました。今でもその気持ちは変わりません。

私には社会を変える力はありませんが、知識だけはご提供できるのではないかという思いでこの本を執筆しました。ぜひ多くの人に知識が届いて欲しいと思います。

花輪陽子(はなわ・ようこ) ファイナンシャル・プランナー。1978年、三重県生まれ。青山学院大国際政治経済学部卒、外資系投資銀行に入行。OL時代は借金200万円の"貯まらん女"だった。新婚早々に「夫婦同時失業」というどん底を経験し現職に至る。著書に『夫婦で年収600万円をめざす!二人で時代を生き抜くお金管理術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、共著書に『大増税時代を生き抜く共働きラクラク家計術』(朝日新書)、『夫婦で貯める1億円! 世帯年収600万円からできる資産づくり45のルール』(ダイヤモンド社)、『貯金ゼロ 借金200万円!ダメダメOLが資産1500万円を作るまで』(小学館)など。日経ウーマンオンラインなど連載多数。オフィシャルサイトURLはhttp://yokohanawa.com/

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報