新顔にない妙味も 運用期間長い「いぶし銀」投信
はじめての投資信託 実践編(29)

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2013/3/17 7:00
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筆者は投資信託の主役は運用会社と考えています。カネダくん、ファンドの運用を担う会社がいちばん報酬を取るのが理にかなっていると思いませんか?

「はい、僕もそう思います」

実はこの20年弱で、ファンドの運用管理費用は右肩上がりになってしまいましたが、その原因は運用会社の取り分があまり変わらないなか、販売会社の取り分だけが増えたことにあるのです。

一例を挙げてみましょう。カネダくん、「ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(毎月分配型、愛称 杏の実)」の投資信託説明書の10ページを見てください。このファンドの運用管理費用(年1.3125%)の内訳が載っています。

http://www.daiwa-am.co.jp/funds/doc_open/fund_doc_open.php?code=3002&type=1

運用会社0.5775%、販売会社0.735%、受託会社0.0525%となります(販売会社の取扱い純資産額が500億円未満の場合)。こちらは報酬の比率が運用会社と販売会社でおおよそ3:4となり、先ほどと逆になっています。

「販売会社の方が取り分が多いのですね」

そうです、カネダくん。運用会社がファンドの販売を販売会社に頼り切り、頑張ってファンドを売ってもらうために販売会社の取り分を多くしてしまった。それが結局、消費者のコスト増につながっているのです……(まさに消費者不在の醜い姿ですね)。

再び三井住友・日本株オープンの運用リポートで、組入上位10銘柄のところを見ると、組入銘柄数が「69」となっています。カネダくん、ひとつ告白していいですか?

「えっ、何ですか、急に」

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