消費増税、病み上がり日本株に冷水 97年の教訓
経済ジャーナリスト・西野武彦
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橋本龍太郎内閣が消費税率を3%から5%に引き上げたのが1997年4月。当時の日本経済を取り巻く状況は、安倍晋三内閣が2014年4月から予定通り消費税率を引き上げるかどうかの判断を迫られているいまの状況と非常によく似ています。
橋本内閣が実施した消費増税は、「自社さ政権」だった村山富市内閣が94年11月に決めたものです。90年代初頭にバブルが崩壊。実質国内総生産(GDP)成長率は93年度マイナスに...
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