2019年8月24日(土)

退職金で新興国投信3000万円購入した悲劇
普通の人でも資産運用をしなければいけない理由(4)

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2012/7/28 7:00
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もう一つの失敗は、新興国株投信を1回で買ってしまったことです。もし、投資対象の分散をしていなくても、一度にすべて買わず、10カ月かけて、月末に300万円ずつ購入していればどうなったでしょう。

リーマン・ショック後の9月末からは、投資を中断することもできたでしょう。損失は3カ月分の投資額900万円の半分、450万円で済んだかもしれません。100万円ずつ30カ月にわけて投資していれば、損失はもっと少なくて済みました。

そもそも、新興国株投信のような、価格変動リスクの大きな商品は、退職金を受け取ったリタイア世代が、大量に購入してはいけない商品なのです。この父親の事例のように、60歳で1500万円もの含み損を抱えてしまうと、損失を挽回するためには、時間が足りない可能性が高くなります。

逆に20代、30代など若いころは、積極的にリスクをとって、もしも不幸にして含み損を抱えてしまっても、潔く損切りして、また取り戻す時間は十分にあるでしょう。

ただ、若いうちと言っても、損失は少ない方がいいに決まっていますから、リスクの高いものは、なるべく一手買いせず、投資対象の分散と、何度かに分けて買う、時間の分散の、2つの分散を心がけるべきでしょう。

■本記事は「普通の人がゼロから始める資産づくり」(日本経済新聞出版社刊)から抜粋、再構成しました。

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