最新の市場情報

「※」は20分以上遅延
日経平均株価(円) 23,354.40 +54.31
日経平均先物(円)
大取,19/12月 ※
23,420 +110

日経チャンネルマーケッツでは、マーケット・経済専門チャンネル日経CNBCの番組をライブ配信。配信中の番組から注目のトピックスをお届けします。

「鈴木亮の視界亮行」[映像あり]

12月6日(金)14:20

パナソニックが中国に家電工場 16年ぶりに新設[映像あり]

バイオジェン エーザイと開発の新薬「認知低下を抑制」

12月6日(金)13:00

[PR]

豊島逸夫の金のつぶやき

フォローする

財政、一時は崖っぷち 日本に手本示す「愛の国」

(1/4ページ)
2012/2/9 8:53
保存
共有
印刷
その他

アイルランド首相が「ギリシャへ譲歩するなら我が国にも」とくぎを刺している。

やはり出てきたか、という感じのコメント。昨年首都ダブリンを訪問しアイルランドがPIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)とも呼ばれる5カ国の中では優等生で「ギリシャと同列」に扱われることに憤慨している国民感情に接してきたので、アイルランドの気持ちは痛いほど分かる。

欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)の「トロイカ」の提案を従順に受け入れるアイルランドと、馬の耳に念仏のギリシャ。マーケットもアイルランドは「殊勝である」と評価し、アイルランド国債利回りもかなり下がってきた。しかし、その裏には、国民の血のにじむような緊縮努力があった。それだけに、ギリシャが今の状態のまま救済されることには「納得できない」ものがあるのだろう。

以下、昨年秋にこのコラムでも書いたアイルランド訪問記を改めて掲載したい。

アイルランドは日本語で愛蘭土(略称・愛)と書く。この愛の国は教育水準は高く、勤勉な民族で、国内治安も良く、景色も美しい。英エコノミスト誌は2005年に欧州で最も住みやすい島に選んだほどだ。優秀な人材を世界に輩出し、「人材養成工場」ともいわれた。特に米国には3600万人もの愛系米国人が各界で活躍してきた。J・F・ケネディ、レーガン、クリントンからグレース・ケリー、マライア・キャリーまで。

しかし、彼らの先祖が米国に移民してきた背景には愛の国と英国の過酷な歴史があった。じゃがいも飢饉(ききん)である。19世紀半ば、愛の国民の大半は農業に従事し、ほとんどが小作農家で、地主、貴族は英国に住んでいた。そこで地代を納めずに済む小さな庭でじゃがいもの生産を始め、これが主要食物となっていた。ところが欧州でじゃがいもの疫病が発生。欧州の他地域では現地の貴族や地主が農民を救済したが、ブリテン島に住む愛の地主たちは緊急食糧配給などを躊躇(ちゅうちょ)して、結局人口650万人の中で100万人が死亡。更に100万人が米国やカナダなどに新たな地を求めていった。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップマーケットトップ