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1万2000円台は年初予想の上値圏

2013年1月1日付の株式FOCUS「読者の2013年株価予想 高値1万2000円以上半数」を改めて読み返してみた。

「日経平均が約8カ月半ぶりに1万円台を回復したこともあり、日本株への関心が高まった。日経平均の高値が1万2000円以上になるとの回答は全体の46.6%と最も多かった。日経平均の安値予想も9000円以上との声が66%を占めた」

専門家予測も年初は1万2000円前後が多かった。

そして6か月後。1万5000円を見てしまった市場では、1万2000円台へ「急落」で「失望」とされ、「これでアベノミクス相場は終わりか」という声さえ聞かれる。

ここは、初心に戻るべきときだ。

そもそもアベノミクスへの「期待値」は高くても1万2000円以上だったのだ。

その「期待」が先行し、膨張して1万5000円という「想定外」の高値をつけた。その「膨張」分が調整され、本来の期待値に戻ったと考えるべきだろう。

黒田日銀の異次元金融緩和への期待が生んだ投資家の高揚感が、成長戦略発表により「現実の厳しさ」を思い知らされ、冷静になったわけだ。

ここからが、本当の出発点。

そもそも成長戦略は短期で結果が出る変動要因ではない。その「本気度」をじっくり見極めるべき材料だ。

相場は、マクロでは成長戦略、ミクロでは業績を冷静に精査するという「出発点」に戻った。

豊島逸夫(としま・いつお)
 豊島逸夫事務所(2011年10月3日設立)代表。11年9月末までワールド ゴールド カウンシル(WGC)日本代表を務めた。
 1948年東京生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラーとなる。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験をもとに金の第一人者として素人にも分かりやすく、独立系の立場からポジショントーク無しで、金市場に限らず国際金融、マクロ経済動向についても説く。
ブログは「豊島逸夫の手帖」http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/index.html
ツイッター(http://mobile.twitter.com/search?q=jefftoshima)ではリアルタイムのマーケット情報に加えスキー、食べ物など趣味の呟きも。日経マネーでは「現場発国際経済の見方」を連載中。日本経済新聞出版社や日経BP社から著書出版。
業務窓口は jefftoshima@hyper.ocn.ne.jp
 豊島逸夫さん責任編集のムック本『不安を生き抜く!「金」読本』が日経BP社から発売されました。

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