2019年7月19日(金)

ボーナス、投資から貯蓄へ回帰 震災影響で
一部には投資機会うかがう声も 本社調査(2)

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2011/7/7付
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東日本大震災はボーナスを巡る家計や貯蓄・投資のあり方にどう影響したのか――。日経生活モニターに登録する読者を対象にした2011年夏のボーナス調査で尋ねたところ、投資から貯蓄へ回帰する動きが浮き彫りとなった。

投資・貯蓄はどう変わった?
東京都の女性(54)
日本株をすべて手放すことにした。
三重県の男性(63)
株式投資をやめ、銀行に預金した。
宮城県の男性(56)
日本株が下がったので買い増した。
佐賀県の男性(52)
国内資産だけではまずいと考え、外債など外貨建て資産を増やした。
京都府の男性(46)
ネット銀行のパスワードを家族に伝え、現金入手方法を確認した。
埼玉県の女性(24)
ATMが使えない事を想定し、当面の生活資金分のタンス預金を始めた。

*自由回答によるご意見

震災をきっかけに、家計では貯蓄や投資にどのような変化をもたらしたか。モニター読者にアンケート調査をしたところ、株式や投資信託などの投資商品より預貯金や手元の現金を増やしたといった声が相次いだ。東京都の男性(59)は「保有株式を売却して現金比率を高めた」という。大阪府の女性(34)は「夏のボーナスは投資せず、銀行の定期預金に預ける」と回答。震災はボーナスの使途にも影響を与えているようだ。

投資や貯蓄の考え方についての意見を集約すると、コメントを寄せた人の半数近くが投資を控え、現預金の比率を高めるなど保有資産のリスクを低減する傾向にあることがわかった。東京都の男性(45)は「自宅に現金を置かないと危ないと感じた」といい、「タンス預金」を始めた人が目立った。「ネット銀行のパスワードを家族に伝えた」(京都府の男性、46)と、資産にも「万一の備え」を図る人も多い。

一方、これを契機と投資意欲を高める人もいる。埼玉県の男性(40)は「株価が下がったので株式に投資した」という。国内資産だけでは不安だという声も目立ち、「外貨建て資産の割合を高めた」(大阪府の男性、51)人も多いようだ。中には「放射性物質の吸着に役立つという銀に投資を始めようと考えている」(広島県の男性、32)など、投資研究を深めている人もみられた。

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