日本国債の下落不安 リスク減らす投資術
編集委員・田村正之

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2011/6/28付
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 個人が分散投資するうえで重要な資産の1つであるはずの日本国債。財政の悪化で値崩れのリスクがささやかれ、投資を断念する人も多い。しかし実は投資のやり方次第では、仮に急落があっても一定の時期がたてば回復が見込まれるという、債券ならではの不思議な仕組みがある。

 「財政のひっ迫で、これからどうなるかみんなが不安視しているのが日本国債。ハナちゃんはどう思う?」

 「悪い人って魅力があるので、一緒に堕ちていこうって感じですかね」

 「なんだそりゃ……。とにかく、日本国債は長期分散投資を考えるうえでとても大切な要素。ただこんなふうに『いつか急落するかも』ってイメージが広がると、個人投資家の中でも『怖いからやめとこう』って考える人は多くなっている。でもよく紹介されている元本割れのない個人向け国債だけでなく、実はインデックス型などの債券投資信託を使うことで、リスクを抑える方法もあるんだ」

 「そもそも、不安があるんなら投資しなくてもいいじゃないですか」

 「さっきは『一緒に堕ちていこう』って言ったくせに。その点は考え方次第だけど、株よりも変動が少なく、為替リスクもない自国の国債のような資産は、ポートフォリオの一部に入れておくことでいざというときに大きな頼りになることが多いよ」

 「例えば?」

 「グラフAは2008年のリーマン・ショック後の値動き。国内外の株式や外債が大きく値を下げ、『何に投資しても駄目』と言われた中で唯一無事だったのが日本国債などの日本債券。1987年のブラックマンデー、2000年のITバブル崩壊時も、日本債券は安全資産として買われ、ポートフォリオの下支えになった。グラフBで過去30年の成績(金利と価格変化の総合リターン)を見ても、着実にリターンは積み上がってきた一方で、値動きのブレ(リスク)は極端に少なかった」

 「リターンの割にリスクが小さいって……。日本国債が男性だったら結婚したいくらいだわ」

 「ワケがわからない例えをしないように。でも当然ながら、過去に好成績だったから今後もいいとは限らない。まず知っておきたいのは、債券ってのは、金利が下がると価格が上がるし、逆に金利が上がると価格が下がるってこと」

 「え? 金利が上がるとお得だから価格が上がりそうだけど?」

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