高値原油をつかむ日本の電力

国際原油市場で、日本の電力会社による火力発電所向け原油の「高値づかみ」が話題を集めている。中でも注目度を高めたのは、ガボン産原油の買い付けだ。電力会社はもともとアフリカではスーダン産を火力発電の生だき原油として使っていた。しかし、昨年末から同国パイプラインの使用料をめぐる内部対立で供給が止まり、電力会社は同じアフリカのガボンへ調達に走った。

火力発電に使う原油や重油には硫黄分などの厳格な規制があ...