サハリンガスパイプライン構想、痛恨の挫折
編集委員 村田和彦
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福島第1原発事故後の原発の稼働停止で、電力各社は発電用天然ガスの確保に血まなこになっている。天然ガスの国際価格は日本勢のなりふりかまわない調達で高騰。夏の需要期には高いお金を払っても数量が確保できるか危ぶまれる状況だ。終わりの見えない混乱が続くなか、痛恨事としてのしかかるのは10年余り前の「サハリンガスパイプライン構想」の挫折だ。
北海道の真北に位置するロシアのサハリン島一帯は東アジア最大の天然...
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