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東証大引け、反落 シリア懸念など背景に手じまい売りが優勢に

30日の東京株式市場で日経平均株価は反落した。終値は前日比70円85銭(0.53%)安の1万3388円86銭だった。米株高など外部環境の改善を受け高く始まったが、シリア情勢の先行き不透明感などを背景に次第に売りが優勢になった。日経平均が下げに転じた後は、安い水準でのもみ合いが続いた。8月最終営業日を迎え、量的緩和を縮小するかどうかの判断が注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)など9月に相次ぐ重要イベントを見極めたいとの雰囲気も強い。後場はアジア株式相場の落ち着きを手掛かりに、前日終値近辺まで戻す場面もあったが、再び上げに転じるほどの買いは続かなかった。

週末に月末が重なったことで、手じまい目的の売りが出やすかったとの見方は多い。市場では「来週月曜(9月2日)の米株式相場が休場というのも、持ち高を積極的に傾けにくい雰囲気を強めた」(SMBC日興証券の西広市株式調査部部長)との声があった。

前日の米株式相場の上昇や円相場の下落を手掛かりに、朝方は150円超まで上げ幅を拡大した。ただ、株価指数先物への買いが主導していたため、その後の上値の重さが短期資金による先物への見切り売りにつながった面もあったという。

8月の日経平均は279円下落した。月間ベースで4カ月連続の下落は、2008年6~11月(6カ月連続)以来となる。

東証株価指数(TOPIX)は反落した。

東証1部の売買代金は概算で1兆9703億円と、15日連続で2兆円に届かなかった。売買高は22億2070万株。東証1部の値下がり銘柄数は1393、値上がり銘柄数は277、変わらずは83だった。

トヨタが売られ、終値でも節目の6000円を下回った。三井住友FG三菱UFJホンダが下落し、日本トリム任天堂が売買を伴って大幅安となった。半面、2年ぶりの中間配当実施を発表したパナソニックが買いを集めた。JBRは制限値幅の上限(ストップ高)まで上昇した。ソフトバンクは横ばいだった。

東証2部株価指数は小幅に反発した。Jトラスト不二サッシ神鋼環境キーウェアが上昇し、富フロンテクイマジカロボが下落した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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