円続伸、83円台後半 「中国支援」でユーロ買い戻し

2010/12/21付
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21日午前の東京外国為替市場で円相場は3日続伸した。12時時点は前日17時時点に比べ21銭の円高・ドル安の1ドル=83円65~68銭近辺で推移している。米長期金利の上昇が一服し、日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが広がった。ユーロが対ドルで反発したことから、対円にもドル売りが波及し、円は一時83円56銭近辺まで上げ幅を広げた。

米ブルームバーグ通信が21日、中国の王岐山副首相の発言として、財政問題に悩む欧州連合(EU)を支援するための具体的な行動に乗り出すと伝えた。欧州の信用不安に対する懸念が和らぐとの見方から、ユーロを買い戻す動きが急速に広がった。

東京市場では国内輸出企業からの円買いが入り、円相場を下支えした。ただ、年末が近いうえ、海外ではクリスマス休暇前とあって積極的に円を買う動きは限られた。円の安値は83円80銭近辺で、値幅は24銭程度だった。

円は対ユーロで続伸した。12時時点は同18銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=110円23~26銭近辺で推移している。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは20日、アイルランドの国債格下げに続いて、同国銀行の格付けを引き下げたと発表した。欧州の財政や金融システムに対する不安が強まり、円買い・ユーロ売りが優勢となった。ただ、中国によるEU支援の報道を受けてユーロ買いが入ったため、円は伸び悩んだ。

ユーロは対ドルで反発に転じた。12時時点は同0.0009ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.3175~78ドル近辺で推移している。中国が財政問題を抱えるEUを支援すると伝わったことを手掛かりに、ユーロ買い・ドル売りが膨らんだ。朝方は、欧州の財政懸念を背景にしたユーロ売りが先行し、1.31ドル台前半で推移していた。〔日経QUICKニュース〕

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