円、反落し81円台前半 米財務長官発言で一時急落

2010/10/21付
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 21日午前の東京外国為替市場では、円相場が反落。12時時点では1ドル=81円28~31銭前後と、前日の17時時点と比べて8銭の円安・ドル高水準だった。為替に関するガイトナー米財務長官の発言を巡って値動きが荒くなる場面があった。

 米国の追加緩和観測を背景に朝方は円が続伸して始まり、一時は80円98銭程度まで上げ幅を広げた。東京市場で80円台に乗せるのは1995年4月以来ほぼ15年半ぶりで、前日の海外市場で付けた高値(80円84銭)に近付いた。

 その後は、米紙の報道でガイトナー米財務長官がドルは円やユーロに対してこれ以上安くなる必要はないとの見方を示したと伝わり、円が81円84銭程度まで急落した。しかし、実際に21日付ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)に掲載されたインタビューの発言が「主要通貨はほぼ整合的な水準にある」との内容にとどまったため、円は再び上昇に転じる場面があった。

 円が大幅に下落した局面では、国内輸出企業の円買い・ドル売りが入った。政府・日銀が介入に動いたとみて円を売った市場参加者の買い戻しも入ったようだ。一方、このところガイトナー米財務長官がドル安政策をとらない姿勢を表明しているため、市場では積極的にドルを売りにくいとの指摘もあり、円の戻りは限られた。9~12時の円の値幅は86銭程度だった。

 円は対ユーロでは大幅に反落。12時時点で1ユーロ=113円12~15銭前後と、前日の17時時点と比べ96銭の円安・ユーロ高水準だった。19日の中国の利上げを受けたユーロ売りが前日までに一巡し、対ユーロで円売りが優勢になった。

 ユーロは対ドルで反発。12時時点では1ユーロ=1.3914~17ドル前後と、前日の17時時点と比べ0.0102ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。中国の利上げを受けたユーロ売り・ドル買いが一服したほか、米金融緩和観測が対ドルでユーロを押し上げた。ガイトナー米財務長官の発言を巡って1.38ドル台後半に伸び悩む場面があったが、その後は1.39ドル台に値を戻した。ドルはオーストラリア(豪)ドルやカナダドル、英ポンドなどに対しても乱高下した。〔日経QUICKニュース〕

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