NY円、反落 1ドル=78円30~40銭、介入警戒で売り優勢

2012/6/5付
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【NQNニューヨーク=滝口朋史】4日のニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反落し、前週末比35銭円安・ドル高の1ドル=78円30~40銭で終えた。日本政府・日銀による円売り・ドル買い介入への警戒感が根強く、77円台からの円の上昇余地が限られるとの見方から円売り・ドル買いが優勢になった。

5月の米雇用統計が市場予想を大幅に下回り、円は前週末に77円66銭と3カ月半ぶりの円高水準まで上昇。ただ、その後は上値が重い展開になった。日本の通貨当局が介入に動くとの観測もくすぶり、投機筋を中心に円売り・ドル買いが広がった。

英国市場が祝日で市場参加者は比較的少なく、持ち高を一方的に傾ける動きは目立たなかった。ニューヨーク市場の円の安値は78円41銭、高値は78円09銭だった。

円は対ユーロで続落し、前週末比95銭円安・ユーロ高の1ユーロ=97円90銭~98円00銭で終えた。欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会の幹部が欧州安定メカニズム(ESM)による銀行への直接支援に言及したと伝わった。米ウォール・ストリート・ジャーナル紙も欧州共同債の導入などでドイツが柔軟姿勢に転じたと報じた。当局による債務問題への対応が進んでいるとの見方がユーロの買い戻しを誘った。

ユーロは対ドルで続伸し、前週末終値の1ユーロ=1.24ドル台前半から1.25ドルちょうど近辺に水準を切り上げた。欧州当局が危機対策に動くとの期待を背景に、売りに傾いたユーロの持ち高を中立方向に戻す目的のユーロ買い・ドル売りが優勢になった。一時は1.2510ドルまで上げた。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がギリシャがユーロ圏から離脱する可能性が「3分の1以上」あるとのリポートを発表したが、相場の反応は乏しかった。この日のユーロの安値は1.2426ドルだった。

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