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泡盛の酒かすで22社共同事業 家畜飼料や健康食品開発

沖縄県の泡盛メーカー22社は共同で、泡盛の製造過程で出る酒かすを使った新事業に乗り出す。31日に「琉球泡盛蒸留粕事業協同組合」(那覇市)を設立、家畜向け飼料や健康食品などの新商品を開発、販売する。泡盛の出荷量が減少する中、共同で栄養分が豊富な酒かすの新商品開発や販売先の開拓に取り組み、新たな収益源に育てる。

同日、那覇市内で協同組合の設立総会を開催。ヘリオス酒造(名護市)や上原酒造(糸満市)など沖縄本島の泡盛メーカーで構成され、理事長には瑞泉酒造(那覇市)会長の佐久本武氏が就任した。今後は宮古島や石垣島などの泡盛メーカーにも加入を呼び掛ける。

具体的な事業としては、各メーカーに酒かすの貯蔵タンクを設置。1日計約30トンの酒かすをタンクローリーで集荷、家畜向けの飼料として販売する。沖縄県飼料協業組合(沖縄市)と飼料の生産や販売方法を詰める。

また、酒かすを搾って作る健康飲料「もろみ酢」に代表されるような新商品の研究開発も強化するほか、泡盛の製造技術に関する研修会も定期的に開く。初年度の売上高目標は約1000万円。貯蔵タンクなど設備投資額は約2800万円で、これを各メーカーからの出資金(一口3万円)と借入金で賄う計画だ。

景気低迷や若者のアルコール離れを背景に泡盛の出荷量は6年連続で減少している。これまではメーカーごとに酒かすの有効利用を模索してきたが、量がまとまらないことから取引先の開拓にも苦労していた。今後は業界一丸となって販売ルートを開拓すると共に、健康食品など付加価値の高い活用方法の普及を目指す。

協同組合によると、沖縄県の泡盛メーカーから計年約4万5000トンの酒かすが発生。このうち、6割が農産物の肥料、2割がもろみ酢、残りが飼料などとして利用されているという。

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