2019年9月19日(木)

宮崎県、口蹄疫対策に33億円緊急予算

2010/4/29付
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宮崎県は28日、家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)の感染疑いが従来の発生地点から約70キロ離れた同県えびの市に飛び火したのを受け、熊本県、鹿児島県とともに3県にまたがる地域で家畜の移動や搬出の制限を実施した。宮崎県は約33億円の緊急の補正予算を組み、防疫対策などに充当。熊本県や鹿児島県も消毒などに全力を挙げる構えで、拡大阻止に必死だ。

感染の疑いは宮崎県えびの市島内の農場の牛でも見つかったため、宮崎、熊本、鹿児島の各県は、感染疑いの牛の出た農場を中心に半径10キロのえびの市、宮崎県小林市、熊本県人吉市、鹿児島県伊佐市、湧水町の一部地域で家畜の移動を全面禁止。半径20キロの宮崎県高原町、熊本県錦町、あさぎり町、相良村、鹿児島県霧島市、さつま町の一部地域では家畜や物品の区域外への持ち出しを禁止した。

事態を深刻とみた宮崎県は28日、東国原英夫知事の専決で約33億円の補正予算を緊急に組み実施に移した。家畜処分や車両消毒などの防疫対策に6億円、感染源と疑われる輸入稲ワラの使用をやめて1000トンの国産稲ワラを確保する事業に8400万円を充てる。

鹿児島県は28日、県庁で県内の畜産関係機関などに対策を説明した。同県は農家や畜産会社などに電話で家畜に症状が出ていないか聞き取り調査を実施。27日時点で全体の73%にあたる1万900戸の調査を終えたが発生は確認されなかった。県畜産課の北野良夫課長は「消毒や人員の配置など対策を先手で打っていきたい」と話す。

またJA鹿児島県経済連は28日、5月は子牛について競り市を当分の間延期、成牛と豚は同月の開催をすべて中止することを決めた。畜産業の盛んな鹿児島県は競り市の規模も大きく、5月の子牛市場は毎回200~500頭が出品する予定だった。

熊本県は28日午前に家畜伝染病対策会議を開催。えびの市から人吉市に通じる道路沿いなど5カ所で畜産関係の車両の消毒を始めた。全畜産農家に消毒液を配布する方針。

蒲島郁夫県知事は「九州全体の農業にとっても打撃になる。ぜひ食い止めたい」と述べ、宮崎県と情報交換を進めるとともに、九州各県とも協力して国に農家への支援を求める考えを示した。

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