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PMT、微小な泡で水処理 排水や養殖魚殺菌向け

精密加工機のピーエムティー(PMT、福岡県須恵町、京谷忠幸社長)は2011年度中に微小な気泡を使った水処理装置を事業化する。装置の量産に向け、約3億円を投じて本社工場を拡張する。同社の装置はナノ(ナノは10億分の1)メートル単位の小さな泡を水中に分散させて、酸素や殺菌作用があるオゾンの濃度を高くできることが特徴。排水処理や養殖魚の殺菌などの用途を見込んでいる。

PMTは半導体や電子産業向けの精密加工装置を中心に手掛けてきた。リーマン・ショック後、取引先からの受注回復が見込めないことから、自社の技術を活用、新たな事業領域を開拓する。

装置はナノメートル幅のスリットに水と気体を同時に通すことでナノバブルが分散した液体を作り出す仕組み。樹脂にスリットを刻む加工に、同社の3次元加工技術を応用した。

装置が作るナノ単位の微小な気体の泡は、水に溶けずに分散。酸素やオゾンが水中に飽和状態まで溶け込んでいても、一定体積中に酸素やオゾンの泡が共存できるほか、気体が空気中に逃げにくい特徴があるという。

現在、宮崎県水産試験場でアジやハマチ、タイなど養殖魚の殺菌効果の評価実施中。結果を確認したのち、養殖業者などへの売り込みを始める方針。来春には九州大学と共同で湖水浄化の実証実験にも乗り出す予定だ。

水処理装置の事業化にあたり、本社工場を約2000平方メートル拡張する。水処理装置の量産体制を整え、まずは年間2億~3億円程度の売上高を目標とする。5年後には水処理関連を10億円程度の事業規模にしたい考え。

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