西日本シティ銀、JBICと連携 地場企業に米ドル融資

2011/4/28付
保存
共有
印刷
その他

西日本シティ銀行は国際協力銀行(JBIC)と連携して、地場企業への米ドル建て融資に乗り出す。JBICを通じてドルを調達することで、返済までの期間が3~5年と長期の資金を従来より低い金利で貸し出すことができる。西日本シティ銀は国際業務の強化に力を注いでおり、地場企業の海外展開支援へ向けて、JBICとの連携融資を活用する考えだ。

融資は西日本シティ銀がJBICから借りた米ドルを企業に転貸しする「ツーステップローン」と呼ぶ手法。28日にJBICから5年間の貸付期間で調達する500万ドルを複数の企業に貸し出す。

企業は出資金や貸付金として海外の現地法人に資金を供給する仕組み。JBICからドルを調達してツーステップローンを組むのは国内の地方銀行では初めて。

従来、西日本シティ銀は取引先からドル建ての資金需要があった場合、メガバンクなどとの銀行間取引で資金を調達していた。メガバンクがドルを調達する場合、基準となるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)に、さらに邦銀向け金利が上乗せされる。加えて、銀行間取引は短期での資金調達のため、返済までに数年かかる長期の融資に充てることは難しかった。

一方、JBICは日本政府の信用を背景にしているため、メガバンクに比べて低い金利で長期のドル資金を調達できる。西日本シティ銀はJBICからドル融資を受けることで、従来に比べ低い金利での長期融資が可能になる。

今回の融資を受ける1社、筑水キャニコム(福岡県うきは市)は昨年末に稼働した中国工場(江蘇省)の塗装設備整備に資金を使う方針。「現地での資金調達に比べ、低い金利での調達ができた」(同社)という。

西日本シティ銀は、地場企業でアジアなど海外進出が進んでいることから今後、米ドル需要が高まるとみており、今回のサービス拡充で取引先の囲い込みをめざす。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]