2019年1月24日(木)

福岡県警、収賄容疑で警部補を逮捕 捜査情報漏らす

2012/7/25付
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福岡県警の警部補が暴力団関係者に捜査情報を漏らすなどした見返りに現金を受け取ったとされる問題で、県警は25日、東署の警部補、中村俊夫容疑者(49)を収賄容疑で、暴力団工藤会(本部・北九州市)関係者2人を贈賄容疑で逮捕した。現職警官と暴力団関係者の癒着は汚職事件に発展、市民や企業に暴力団排除を呼び掛けてきた県警への信頼が大きく揺らぐ事態は避けられない。

捜査関係者によると、中村容疑者は今年2月ごろ、工藤会関係者の男2人から「恐喝事件で逮捕されそうだが、どうしたらいいか」と相談を受け、被害者側と示談交渉するように助言。2人は結局、逮捕されず、中村容疑者は3月ごろ、助言や情報提供などの見返りとして2人から現金10万円を受け取った疑いが持たれている。

中村容疑者は東署刑事2課で、暴力団との関わりが深い違法薬物や拳銃などの捜査を担当する係長。これまでの任意での事情聴取に対し、現金の受け取りなどを大筋で認めているという。

中村容疑者は暴力団福博会(本部・福岡市)関係者2人にも捜査情報を漏らし、現金20万円を受け取った疑いも持たれている。中村容疑者は「20万円はその後、返した」と話しているという。このほか、複数の暴力団関係者から無利子の借金を重ねていたとも説明。パチンコなどで数千万円の借金があったという。

中村容疑者は1981年の採用。東署の係長に就く前は窃盗事件などを担当し、暴力団との接点は少なかったという。県警は中村容疑者と暴力団関係者の現金受け渡しの経緯を調べ、癒着の全容解明を進める。

福岡県内では昨年から今年にかけて、発砲事件が22件発生したが、容疑者が逮捕されたのは2件にとどまる。同県は全国に先駆けて一般市民や企業に暴力団との関係断絶を包括的に求める暴力団排除条例を施行。官民挙げて暴排運動に取り組んでいただけに、運動の先頭に立って旗を振ってきた県警の不祥事には批判が集まりそうだ。

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