水俣病資料、世界記憶遺産に 語り部の会が支援要望へ

2014/4/21付
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水俣市立水俣病資料館(熊本県)の語り部の会は、水俣病に関する写真や文書などの世界記憶遺産登録を目指すことを決めた。5月1日に水俣市で開かれる水俣病犠牲者慰霊式で、国や熊本県の支援を求める要望書を石原伸晃環境相に手渡す。

世界記憶遺産は人類の記憶にとどめるべき歴史的資料を保護するため、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が認定する。

語り部の会の緒方正実会長によると、水俣病の歴史を伝える文書や写真、映像の多くは全国の患者や支援者らが個人で保有しているが、高齢化で散逸が懸念されている。

会への提供の申し出もあるが、収集や保管には限界があるため、行政の支援を求める。裁判資料や水俣病発生当時の生活を伝える漁具などの登録も検討するという。

緒方会長は「資料が失われてからでは遅い。水俣病の公式確認から58年を迎える今、悲惨な経験を繰り返さないために、記録をどう未来に伝えていくか真剣に考える必要がある」と話している。〔共同〕

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