飲酒運転撲滅、メールで活動 福岡死亡事故の同級生ら
福岡県粕屋町で9日夜、飲酒運転の車に高校生2人がはねられ死亡した事故で、亡くなった高校生の同級生らが飲酒運転撲滅を訴えるメールを友人らに送る活動の輪が広がりを見せている。こうした活動に賛同した福岡商工会議所が高校生の出身中学に激励文を届け、福商の会員企業1万6千社向け会報でも飲酒運転撲滅を呼び掛ける予定だ。
メールは事故で亡くなった福岡市東区の高校1年、山本寛大さん(16)の中学時代の同級生らが送信。「大事な友達を大人の勝手なわがままで亡くしました」で始まり、「飲酒運転撲滅を呼び掛けるこのメールをたくさんの人に回して」とつづられている。
こうしたメールが多くの人に送られている状況について、飲酒運転の撲滅を推進する「市民の会」会長も務める福商の河部浩幸会頭(九電工会長)が知り感激。「改めて飲酒運転撲滅を呼び掛けたい」と、18日付で直筆サイン入りの手紙を山本さんの出身中学に届けたという。
福商では会員1万6千社に配布する3月号の会報にメールを転載。福岡県内の飲酒運転事故が全国最悪であると強調し、撲滅を訴える内容の記事を載せることにした。
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