福岡の3児死亡飲酒事故が和解 受刑者側が謝罪、賠償

2012/10/18付
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福岡市で2006年、飲酒運転の車に追突され海に転落した幼いきょうだい3人が死亡した事故で、両親の大上哲央さん(39)、かおりさん(35)夫妻が、追突した元同市職員、今林大受刑者(28)と同乗者ら4人に約3億5千万円の損害賠償を求めた訴訟は17日、福岡地裁(田中哲郎裁判長)で和解が成立した。受刑者側が飲酒運転を反省し大上さん一家に陳謝、損害金を支払う内容。

事故を巡る一連の刑事・民事訴訟が終結した。和解後に同市内で記者会見した大上さんは「本当にこの6年2カ月は長くて、ただただ毎日が苦しい、それだけしかない日々だった」と言葉を詰まらせながら振り返った。

09年の控訴審判決後、今林受刑者側が「大上さん側にも過失があった」として保険会社からの保険金の支払いを拒んだため、大上さん夫妻が支払いを求め提訴していた。

和解で裁判所は今林受刑者側の主張を認めず、過失相殺はしなかった。請求より減額されたが、遅延損害金や弁護士費用を含む損害金を受刑者と父親側が支払う。同乗していた2人も見舞金を支払う。いずれも金額は明らかになっていない。

大上さん一家は現在、次女、愛子ちゃん(5)、三男、真寛ちゃん(2)、三女、ひかりちゃん(6カ月)に恵まれ、かおりさんの実家で暮らす。かおりさんは会見で、飲酒事故がなくならない現状を「苦しい」としながらも「子供を育てているので、歩道を安心して歩けるような世の中になってほしい」と話した。

刑事裁判では一審・福岡地裁が業務上過失致死傷罪で今林受刑者を懲役7年6月としたが、二審・福岡高裁は危険運転致死傷罪を適用し懲役20年とした。最高裁が昨年10月に被告側上告を退け、二審判決が確定した。

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