泡盛と相性の良い料理は 久米島の久米仙が分析

2010/10/14付
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泡盛メーカー大手の久米島の久米仙(沖縄県久米島町、島袋周仁社長)は、慶応大学が出資するベンチャー企業と組んで泡盛と料理の相性分析を始めた。甘味や苦みなど5つの味のバランスを数値化し、外食店や量販店のメニュー作成や販促を支援。若者の酒離れや競争激化で経営環境が厳しくなる中、料理との相性を提案する新たな営業戦略で取引先を開拓する。

慶大が25%出資するベンチャー企業、アイシー(横浜市、鈴木隆一社長)に相性分析を依頼。同社は大手飲料メーカーなどから味覚に関する受託研究を手掛けている。

同社によると、味覚には甘味、苦み、塩味、酸味、うまみの5つの基本味がある。それらの味の強さがバランス良くそろえば料理のおいしさを感じられる条件になる。

今回、同社が開発した「味覚センサー」と呼ばれる専用機械を使い、久米島の久米仙の泡盛と約20種類の料理を食べた場合の味覚のバランスの変化を検証した。5つの味覚をチャートで4段階評価し、数値が高くなればがその味が強くなる。

例えば、アルコール度数30度の泡盛の水割りを飲みながら焼き鳥を食べると、焼き鳥の苦みが増しバランスが良くなった。このほか、12年貯蔵させた古酒とチーズ、豚の角煮などの相性が良いことも実験で判明した。

今後、久米島の久米仙はこの実験結果のデータを基に、県内外の外食店や量販店に泡盛と相性が良い料理を提案。チャートを掲載したメニューや販促ツールの作成を手助けすると同時に、自社商品の拡販に力を入れる。

久米島の久米仙によると、従来は慣習から泡盛と相性の良い料理が紹介されてきたが、データに基づいて示したのは県内泡盛メーカーでは初めて。同社の年間売上高は約35億円。沖縄県酒造組合連合会(那覇市)の調べでは2009年の県内泡盛メーカー全体の出荷量は5年連続で減少した。

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