工場排水の亜鉛、濃度60%で回収 福岡県など技術開発

2010/5/12付
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福岡県は11日、亜鉛めっき工場の排水から亜鉛を回収するリサイクル技術を官民で確立したと発表した。従来より高濃度の亜鉛を回収する技術を開発したほか、亜鉛を含む汚泥(スラッジ)を販売する仕組みをつくった。同技術は全国初という。

新技術を開発したのは福岡県リサイクル総合研究センターや九州めっき工業組合(福岡市)など。自動車部品のめっき加工業の旭日プレイティング(福岡県直方市)がすでに亜鉛スラッジの回収を始めており、6月にも三池製錬(福岡県大牟田市)などが亜鉛地金の取り出し作業に入る。

めっき工場で発生する亜鉛含有の排水から高濃度亜鉛スラッジを回収。これまで高濃度亜鉛スラッジを取り出す技術はなかった。不純物を多く含んでいたが、回収濃度を約10%から60%まで高める技術を開発した。

回収した高品位亜鉛は三池製錬に1トン3000~4000円で販売。同社が純度を高めた亜鉛地金に精錬し、素材メーカーなどに売り込む。排水中に含まれる亜鉛は従来、1トン1万~3万円で廃棄処分されるなどしていたが、新システムの活用で廃棄処分していた亜鉛の3分の2を低コストで再利用できるという。

九州では年間190トンの亜鉛がめっき原料に使われており、福岡県は今年度中にも5社程度の参加を見込む。

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