新生児連れ去り、24歳女を逮捕・北九州 未成年者略取の疑い
北九州市小倉北区の市立医療センターで6日、生後間もない女児が一時行方不明となった事件で、病室から新生児を連れ去ったとして、福岡県警は7日、自称保険外交員、杉本雪恵容疑者(24)=同区白銀1=を未成年者略取の疑いで逮捕した。県警の調べに杉本容疑者は容疑を否認しているという。
県警によると、連れ去られたのは広田直美さん(35)=同区上富野=の長女、彩花ちゃん。行方不明となった約3時間半後の午後7時50分ごろ、同センターから南に約1キロ離れた同区内のマンションで保護された。けがはなかった。
逮捕容疑は6日午後4時15分ごろ、病室から生後4日の彩花ちゃんを連れ去った疑い。県警の調べに杉本容疑者は「病室に入って赤ちゃんを見たが、連れ出してはいない」と供述。彩花ちゃんについては「病院近くで段ボールに入っているのを連れてきた」と説明している。杉本容疑者と広田さんに面識はない。
県警によると、同センターの出入り口などに設置された防犯カメラに、膨らんだバッグを片方の肩にかけて歩く女が映っていた。外見の特徴などから杉本容疑者とみられるという。
杉本容疑者と同居するとされる男性(32)がマンションの自室で寝ている彩花ちゃんを見つけ、午後7時35分ごろ110番。駆けつけた捜査員が保護した。彩花ちゃんは連れ去られた際、白の肌着姿だったが、発見時は黒のパンツと茶色のTシャツを着ていたという。服は杉本容疑者が近くのディスカウントストアで購入したという。