佐賀県知事、玄海原発の再開判断を先送り
原発安全性調査の発表受け
自然災害など最悪の事態に耐えられるかを調べるストレステスト(耐性調査)を全国の原子力発電所で実施すると海江田万里経済産業相が表明したことを受け、佐賀県の古川康知事は6日、運転停止中の九州電力玄海原子力発電所2、3号機(佐賀県玄海町)の再稼働への賛否について「ストレステストを待って判断するのが妥当」と記者団に語った。
古川知事は玄海2、3号機の再稼働を容認する姿勢を示し、7月中旬にも最終判断するとしていたが、ストレステストの実施表明を受け、判断時期が「全く飛んだ」と表明。「EUのストレステストでは中間報告をまとめるまで2カ月半かかっており、判断時期は分からなくなった」とも述べた。
古川知事はこれまで、最終判断の材料の1つに菅直人首相との会談を挙げており、7日に枝野幸男官房長官を訪ねて菅首相の来県を要請する予定にしていた。「予定通り官邸には行く。県議会で(首相の来県を要請する)議論があることを伝える」と述べ、具体的な会談時期は先になるとの考えを示した。
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