2019年2月22日(金)

九州豪雨、1人死亡1人不明 4日も警戒呼びかけ
大分・日田で浸水2800戸

2012/7/4付
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活発な梅雨前線の影響で、九州北部は3日、記録的な大雨となった。大分県日田市で筑後川水系の堤防が決壊し、多数の家屋が浸水。避難指示・勧告の対象は同県内だけで一時、計4万人以上に上った。福岡県朝倉市では土砂崩れで男性が死亡し、大分県中津市でも1人が行方不明に。梅雨前線は九州北部に停滞し、4日も非常に激しい雨の恐れがある。福岡管区気象台などは厳重な警戒を呼び掛けた。

九州で豪雨。堤防決壊や崖崩れも発生

九州で豪雨。堤防決壊や崖崩れも発生

福岡県警によると、3日午前8時40分ごろ、朝倉市杷木池田で民家の裏山が崩れて土砂が住宅内に流入。住人の井手俊邦さん(80)が生き埋めになり、約8時間後に発見されたが死亡した。

大分県中津市では農協の加工場が流され、嘱託職員の曽我初男さん(76)が行方不明になった。同県宇佐市では土砂崩れに巻き込まれた男性(90)が肋骨骨折の重傷を負った。

九州地方整備局によると、筑後川支川の花月川の堤防が日田市内の2カ所で決壊。同市の推計では3日午後5時までに約2800戸が床上・床下浸水した。同市は最大時で8006世帯・2万1925人に避難指示を出したが、午後8時10分に解除し、一部を避難勧告に切り替えた。

このほか、大分県内では一時、玖珠町全域や中津市、由布市の一部など計9146世帯・2万3199人に避難勧告が出た。避難勧告の対象は夜にかけて縮小した。

一方、福岡県のまとめでは、県内の家屋被害は計216戸。久留米市では13戸が床上浸水、110戸が床下浸水した。

交通機関も乱れた。JR九州によると、久大本線、日田彦山線、肥薩線、吉都線の一部で運転を見合わせた。土砂の流入などが原因。大分自動車道も一部区間が通行止めになった。

福岡管区気象台によると、停滞した梅雨前線に南から湿った空気が流れ込み、活動が活発になったのが大雨の主因。3日朝は中津市で1時間に91ミリ、福岡県添田町で同86.5ミリと、いずれも観測史上最多を記録した。気象レーダーによる解析では、朝倉市や日田市周辺で3日午前8時ごろまでの1時間に約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられる。

同気象台によると、4日午後6時までの24時間雨量は多いところで熊本県が200ミリ、福岡、大分両県が150ミリ、長崎県が100ミリの見込み。

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