JR博多シティ開業 大型駅ビル、福岡に新たな「顔」

2011/3/3付
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福岡の新たな「顔」となる博多駅ビル「JR博多シティ」が3日午前、オープンした。生まれ変わった九州の玄関口は百貨店や専門店、レストランなどが入る巨大な"街"。「この日を待ち望んでいた」――。あいにくの小雨の中、開店を待った買い物客らは期待を胸に店内を歩いた。九州新幹線鹿児島ルートの全線開業を前にした一足早い春の到来に、ターミナル駅はお祝いムードに包まれた。

オープンと同時に店内に入る買い物客(3日午前、福岡市博多区の博多阪急)

オープンと同時に店内に入る買い物客(3日午前、福岡市博多区の博多阪急)

「新しい街が誕生します」。午前8時半すぎから始まったオープニングセレモニー。オーケストラの生演奏が流れる中、関係者がテープカットすると、上空から桜吹雪が舞い、大きな拍手がわき起こった。

開店前に列をつくった買い物客は約1300人。混雑を避けるため、予定を1時間早めて午前9時に開店した。

このうち九州初出店の百貨店「博多阪急」には約1000人が並んだ。先頭にいた福岡市西区の大学1年、七田成彦さん(19)は友人3人と前日午後8時から開店を待っていた。「一番に入りたかった。ワクワクする」と興奮した様子。

母親と訪れた福岡県春日市の会社員、牧平めぐみさん(25)は「ずっと楽しみにしていた。(大阪名物の洋菓子)堂島ロールを一番に買いたい」とガイドブックを入念にチェックしていた。

専門店街「アミュプラザ博多」の地下1階飲食店街。九州初出店のドーナツ店「クリスピー・クリーム・ドーナツ」には開店後30分で早くも50メートル以上の行列ができ、プラカードを持った従業員が「1時間待ちになります」と声を張り上げた。

阪急百貨店や専門店街「アミュプラザ」が入居する(3日、福岡市博多区)

阪急百貨店や専門店街「アミュプラザ」が入居する(3日、福岡市博多区)

12個入りのドーナツ1箱を買った福岡市早良区の主婦、篠原悦子さん(56)は「今日は娘の誕生日。お祝いに買えてよかった。新しい駅ビルを堪能したい」と笑顔。男性店員(46)は「予想以上の来客。これからもっと忙しくなる」と話した。

博多阪急では、婦人服ブランドなどが入居する2~3階が若い女性らでにぎわった。泊まりがけで来たという大分市の女性会社員、北村薫さん(23)は真っ先にお目当ての婦人服の「マーキュリーデュオ」に駆け込んだ。「春物の靴やパンツなど約5万円分買った。会社を休んで来たかいがあった」と、大きな紙袋を抱えて満足そうだった。

混雑に伴うトラブルなどを防ごうと、福岡県警博多署は警察官約150人で警備。プレオープンした2日の1.5倍に増員、巡回した。

駅前交番では署員が行列の人数を確認したり、無線で連絡を取り合ったり。駅ビルの出入り口やエレベーターの乗降口など危険が予測される場所には署員を重点配置。白バイ1台も待機し、周辺道路の事故に備えた。

駅前広場や駅ビル内を回った博多署の豊永明寿署長は「順調。事故が起きないように引き続き警戒したい」と話した。

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