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シラス使い殺菌剤 サンケイ化学、イネ向け来春発売

サンケイ化学は九州南部に広く分布する火山灰や火砕流などの堆積(たいせき)物「シラス」を使った殺菌剤を開発した。シラスを原料として合成したゼオライト(多孔質鉱石)に銀イオンを吸着、粒状や粉状に加工したもので、銀イオンが水に溶け出し、殺菌効果を発揮する。第1弾として、水稲の種子の殺菌向けに粉状に加工した製品を来春、本格的に売り出す。今後、用途開発を進め、粒状の温泉施設向け製品などを展開する計画だ。

シラスを使い、銀イオンを付着させた粒状の殺菌剤

来春発売するのは種子殺菌剤「シードラック水和剤」。薬液に種もみを24時間漬けることで、もみ枯細菌病や苗立枯細菌病、病害虫のイネシンガレセンチュウを防げる。これまでに農薬登録を取得、試験販売を開始した。年末から本格的に生産を始め、需要が高まる来春に販売する。

価格は500グラム入りで1万5000円程度を予定。使用済み廃液から銀を取り出して再資源化できるため、残さを同社に送付すれば、次回購入時に割引価格で販売するなどのサービスを実施する方針。当初は年間2000万円、将来は1億円の売り上げをめざす。

同社は農薬の製造が主力だが、事業の多角化に向けて新規事業への展開を模索。本社工場を置く鹿児島県で産出されるシラスを用いたゼオライトが銀イオンが吸着しやすいことに着目し、鹿児島県環境保健センターと共同で開発した。

温泉の殺菌向けに粒状にしたものも開発。殺菌効果は約3カ月間持続し、塩素剤の持つ塩素臭も発生しないという。お湯を循環するろ過装置に設置して使用することを想定。今後、需要が見込めれば商品化する方針だ。

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