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米子で生産の電気自動車、来年に投入 VB、1台500万円台

電気自動車ベンチャーのナノオプトニクス・エナジー(京都市、藤原洋社長)は29日、日本たばこ産業(JT)の旧米子工場(鳥取県米子市)を活用して生産する電気自動車の開発計画を明らかにした。独自設計車と欧州スポーツカーの改造車を生産する戦略で、独自設計の第1弾を2011年中に500万円台で投入。当初は年間1000台生産する。その後、車種を増やし生産台数を引き上げる。

独自設計の第1号車は、同社が共同開発に参加している慶応大学発の電気自動車ベンチャー、シムドライブ(東京・千代田、清水浩社長)の量産試作車をベースに開発する。試作車は年内に完成する予定。5人乗りの小型車で車輪にモーターを組み込んで駆動する技術「インホイールモーター」を採用、高性能充電池を採用して1回の充電で300キロメートル走行できる特長を備える。

ナノオプトニクスはこの試作車をベースに開発し、11年中に500万円程度で販売を開始。当初は自治体向けなどの受注生産を想定しており、年間1000台の生産を目指す。将来は利益を見込める価格1500万円程度の高級車や1~2人乗りのコミュニティカー、多目的車など車種を増やしていく計画だ。

また、改造タイプはアウディやランボルギーニ、フェラーリなどの欧州のスポーツカーメーカーからボディーを調達。エンジン部分が車体中央にあるミッドシップ型とし、三菱自動車のi-MiEV(アイミーブ)など既存電気自動車の動力部分を使ってまず11年中に少量生産する。

また、改造タイプにもインホイールモーターの採用を検討する。4輪すべてに同モーターを導入するとガソリンで動く既存のスポーツカーの加速力を上回るという。

自動車市場はリーマン・ショックによる落ち込みから回復に転じている。藤原社長は、世界の新車市場は20年までに10億台に達し、そのうち3億台を電気自動車が占めると予測。同社は将来、最大で年間2万台の生産を目指している。

同社長は「電気自動車メーカーは我々のような比較的小さな企業が割拠する『スモールハンドレッド』の時代になる」と指摘。「国内の大手メーカーが海外生産を伸ばすなかで、我々は米子での開発・生産にこだわり、地域経済活性化に一役買いたい」と話している。

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