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大豆栽培、雑草を抑制 福井県立大教授ら新種の小麦開発

福井県立大学の村井耕二教授らは、大豆と一緒に作付けすることで、雑草の繁殖をほぼ完全に抑える新種の小麦を開発した。除草剤を使わない大豆の栽培が可能になる。今後は農家など研究所以外での実験を進め、5年以内をメドの実用化を目指す。

新たに開発した小麦「LM12」は、北陸のナンブコムギと九州のニシカゼコムギという従来種を交配して得た約100種類の品種から選んだ。

生育が遅く、背丈が低いため、「食用の小麦にはまったく適さない」(村井教授)が、大豆と一緒にまくと、地面をはうように広がって大豆の根元を覆い隠し、地面に当たる光を遮る。雑草は光合成に必要な光を得られないので成長できない。

LM12は生育が遅いため、同時にまけば大豆より背丈が高くなることはない。大豆が一定の丈に伸びるころには枯れるため、「大豆と土中の栄養分を取り合うこともない」(村井教授)という。

LM12といっしょに栽培して収穫できる大豆の量は、除草剤を使った従来の方法とほぼ同じだ。

除草剤の散布や苗と苗の間の土を掘り起こして雑草を取り除く作業は真夏に行われこともあり、高齢化が進む農家の負担が大きい。

「完全な雑草対策を施している農家は少ない」(村井教授)といい、負担の軽減につながるLM12の使用は、実質的な収穫量の増大に寄与する可能性が高い。

苗の根元を黒いビニールで覆い、地面に当たる光を遮断して雑草の繁殖を抑える方法は以前からあった。ただ費用や手間がかかり、用途は一定以上の利益が得られる野菜や果物に限られていた。

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