徳島大発ベンチャー、植物由来の抗菌剤を8月発売

2011/7/29付
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徳島大学発のベンチャー、マイクロバイオテック(徳島市、樋口富彦社長)は、植物が持つ自己防衛機能を利用した新たな抗菌剤を開発した。ウイルスやカビなど幅広い抗菌作用があり、安全性が高いのが特徴だ。医薬品や化粧品などへの応用を目指す。

新抗菌剤はペルー産の豆科植物「タラ」から消毒剤などに使われているオクチルガレートを抽出。これに医薬品の添加物に使われている類似構造体のプロピルガレートを加えることで、オクチルガレートの抗ウイルス・抗菌作用を大幅に活性化することに成功した。

近年大流行した香港A型のインフルエンザウイルス100万個が1分以内に死滅することを確認した。抗カビ作用や抗炎症作用もあるという。

豆科の植物は種子である豆をサヤで守る特性がある。抗菌剤はこの自己防衛機能を利用した。サヤから抽出するオクチルガレート、プロピルガレートはともに欧米で食品添加物として利用され、安全性が高いという。

オクチルガレートの活性化技術は米国、カナダ、メキシコ、中国、インドなど8カ国・地域で国際特許を出願中。同技術はベンチャー企業を育成する「徳島ビジネスチャレンジメッセ2010」で大賞を受賞した。

抗菌剤は200ミリリットル入りで店頭想定価格は1000円(税込み)。テーブル、キッチン、調理器具などにスプレーする。部屋の消臭剤としても使える。社団法人・徳島県郷土振興協会(徳島市)が販売元となり、8月1日から店頭販売する。

徳島大学名誉教授の樋口社長は「サルモネラ菌や緑膿菌に対しても抗菌作用を示している。医薬品などへの応用も期待できる」と話している。

マイクロバイオテックは樋口社長の研究成果の実用化を目指し、2004年に設立した。

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